Aug 8, 2011

週末の記録

2011.8.6(土)

水曜日から泊まっていた同居人の兄を朝5:00に見送り、そのまま読みかけだった「お前はただの…」を読了。
起き続けて映画を見に行こうと思っていたのだが、昼過ぎに睡魔に襲われて断念。
AKIRAの音楽を手がけたことで一部の人たちには有名な「芸能山城組」が主催の「ケチャまつり」なるものに41氏から誘われるも、二日酔いの体調に加えて元々バリ島の呪術を背景にした音階が苦手であること+相方がトランシーミュージックの耐性が著しく弱いことなどあり、これも断念。
夕方から二子玉高島屋の紀伊國屋書店へ。
南博「マイ・フーリッシュ・ハート」と、ジョルジュ・バタイユ「エロティシズムの歴史」購入。
菊地+大谷ペアの「M/D」文庫版上巻が発売されていたが、下巻が出るまで購入を待つことにする。
河出書房から出ているダンテ「神曲」の完全版なるものをここ数ヶ月いつも本屋で手に取りため息をつく。欲しい。が、6000円に手が出せず。1万円以内の消費に慎重な27歳というのも、何だか情けなくも思うが、同時にある種の健全さも感じたり。何か作ってる人は大体貧乏で、作ってない人は結構金持ち。大きな書店に行くと、2時間近くはうろうろしてしまう。相方が空腹に耐え切れなくなった様子だったので、本屋を後にする。
「たぬき」という帰り道にある定食屋にて豚キムチ定食。大盛り系、フランクな接客系。どちらも苦手。味は普通。大盛り系が苦手なのは、丁度いい量が一番美味しいから。フランクな接客系が苦手なのは昔からの気質。ほっといて欲しい。帰宅後、急に豚肉を胃に入れすぎたのか、腹痛。
22時過ぎに41氏がケチャまつりを終えて来宅。色々と近況の報告。研修中のくせに残業など100超えの模様。会社員はもっとも大変で、もっとも気楽な商売だと思うが、もっとも気楽だと分かるのは、会社員を辞めた時だ。
腹痛が収まってから、急に思い立ち「走りにいかねえ?」と、既にシャワーを浴び終えた41氏を半ば強引に誘い、3人で深夜軽くジョギング。カブトムシを二匹発見する。こんな都会の住宅街にもやつらは生きている。砧公園まで行ってそこからまた戻る。40分くらい。
帰宅後、シャワーを浴び(41氏は数時間のうちに2度も笑)、41氏に「MAKING of MANGA」を初めて見せる。友人に見せるのはなんとも恥ずかしいもので、ウイスキーをロックで胃に流しながら。彼の感想などはここには書かないでおこう。自分も久しぶりに見たのだけど、今回初めて「あ、いい映画だな」と思った。何故かは知らない。消灯後もアレコレとしゃべりながら結局早朝に就寝。答えを出すことを目的としていないような言葉のセッションのようなものが、一番面白い。「会話」という行為はやはり対面でしか成り立たない気がする。相手の声質、表情、次の言葉が生まれるまでの間。そういうものを含まない会話は、果たして「会話」と言えるのだろうか。


2011.8.7(日)

昼頃起床。徒歩3分の蕎麦屋「志和田」へ。さっぱりしたものが食いたいと思っての選択だったが、店に入るなり嗅覚が刺激されガッツリ食いたくなって「ミニカツ丼セット」を注文。カツ丼は蕎麦屋のが一番旨いと思う。どうでもいい事を話しながら食う。自分は無職になって既に1年と3ヶ月くらいが経過している「プロ無職」になりつつあるが、無職でいる事は向いている人(平気な人)と向かない人がいる、という事を相方と41氏に話した。多分全くご理解頂けなかっただろう笑。でも、それは確かにあるのだ。虚空を見つめ続けることに耐えられる人と、耐えられない人が、いるのだ。
41氏を見送り、一旦帰宅し、準備して渋谷へ。
イメージフォーラムにて想田和弘監督の新作「Peace」鑑賞。感想などはモレスキンに残し、ここには書かないでおこう。
スーパーに寄って帰宅。夜飯を食いながら菊地成孔のラジオを聞く。相変わらず面白い。
21時頃に睡魔に襲われ、気づくと寝ていた。0時頃に目が覚める。
ウイスキーロックにあたりめを合わせながら南博「マイ・フーリッシュ・ハート」を読んでいたら早朝になってしまった。南博はジャズピアニストだ。彼の事を初めて知ったのは菊地成孔「スペインの宇宙食」で蒼井紅茶名義の文章を読んだときだ。音源をいくつか聴いたが、悲しみの中にある炎とも言うような美しさがある。ライブに行ってみたい。PITINN行ってみようかな。
Bill Evans Trioの「Waltz For Debby」を聞きながら。一曲目が「My Foolish Heart」。
この世の中で一番かっこいいのは「小説家」でも「画家」でも「映画監督」でもない。「ミュージシャン」だ。


※ウイスキーロックが普通に飲めるようになってきた。といってもJack Danielとブラックニッカしか飲んだことがない。ちょっと別のやつにも手をだしてみたい。O2C氏、教えてください。

※「twitterを辞めてどう?」と知人から聞かれることが何度かあったが、今のところ良い感じだ。少なくとも「思考の持続性/強度」は上がってきた。「今がどんな時代なのか」は本屋のラインナップと、街を歩く人たちの服装/目線からハッキリと分かる。スマートフォンに思考の射程を削られたくないのだ。

※「電話に出ない」ことで色々な身近な人たちをイラつかせている事が多いのだが、別に悪気はない。ただ単に、電話をかけるという行為に昔から懐疑的なだけだ。何故かはよく分からないのだけど、電話をかけるという行為は酷く暴力的だと昔から思っているのだ。もう一度書くが、悪気はない。緊急時意外はメールで。もっと手紙を書いたりもらったりしたい気分だ。

※誰にも何も言わずやる「個人研究」にどれだけ深く入っていけるかが、今後の生活を左右する最重要ファクターだと確信する。


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