Jun 19, 2010

おそいひと



この予告編。恐ろしくかっこ良い。柴田剛監督。












Jun 17, 2010

最近の食生活



お料理に少しはまりつつありますのよ。おほほ。













Jun 14, 2010

好きだ!















Jun 3, 2010

Justice - 直接性の原理 - middleman



マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう - いまを生き延びるための哲学』を買った。
最近、NHKハーバード白熱教室で話題のマイケル・サンデルの本。

世界で最も人気のある講義、しかもハーバード大学という入学が困難な大学の講義がNHKで見れる。というのは超画期的だが、実はNHKで見なくてもhttp://www.justiceharvard.org/で全部無料公開されている(英語がわかれば誰でもOK)。
これが最近モギーの言うところの「直接性の原理」だ。以下は「クオリア日記」からの抜粋。
-------------------------------------
直接性(immediacy)が支配するということは、言い方を変えれば、媒介物や、翻訳者は必要ないということである。このことは、日本の大学の在り方に、長期的に見れば大きな影響を与えざるを得ないだろう。直接性の原理(principle of immediacy)の下、人々が直接文明の坩堝(crucible)に接し、直接球を打ち合い、ボールを蹴り、いきいきとしたやりとりをする時代が来るだろう。
-------------------------------------
このモギーの時代の見立てには、大いに共感している。
たまに「茂木健一郎はテレビばっかり出て、脳科学者として、研究者としては全然ダメだ。」みたいにDISる人がいるけど、モギーは元々、middleman(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%C9%A5%EB%A5%DE%A5%F3)としての役割を意識していた学者だったのだから、彼の最近の啓蒙的な態度を批判するのは、元々意味をなさない。

今日、鳩山さんがかなりの短命で辞任を表明した。鳩山さんは何故辞めなければならなかったのか。普天間問題の責任を取って辞めたのか。マスメディアの報道からはそう感じられる。
じゃあ、普天間問題という「問題」を意識していた国民や、それを報道していたマスメディアは、民主党政権になる以前に存在したのか?否。自分も含め恐らくほとんどの大衆は、「沖縄の米軍基地問題」について、民主党政権以前に真剣に考え、議論し、ここまで根深く難しい問題だという事を明確に意識してはいなかったはずだ。鳩山さんは、票を取りたいという想いがあったにしろ、これまで自民党が真剣に取り組まなかった「超難問」の沖縄問題に切り込んでいった。貧困問題にも、これまでの歴代総理が軽視していたことなど関係なく真剣に識者へ耳を傾けた。その政権下で原口さんは異常な記者クラブの存在を揺るがした。

問題は、「鳩山さんは約束した!実行しない!クビだクビ!!」という短絡的な国民と、その短絡思考を煽るメディアにあるのは明らかだ。

そう考えると、この国にはもっとmiddlemanが必要だ。政治にしろ、経済にしろ。
難しい問題を、その本質を削ぎ落とさないで国民に伝える、魅力的な人間が必要だ。
もう、この国に古舘伊知郎はいらないし、みのもんたもいらない。
上杉隆も神保哲生も、マスメディアが取り上げない問題を先陣切って伝えてくれている。彼らの主戦場はネット上だ。

直接性の原理に感化された国民が、この国に潜む「短絡思考」(しかもそれは、今この国を動かしているおっさんおばはん世代に当たり前に共有されている!!)を唾棄し、「もうちょっと色々冷静に考えられる」国を新たに創っていくしかないだろう。