Oct 23, 2012

最近の読書

1.「このショットを見よ ──映画監督が語る名シーンの誕生」CineSophia


2. 「日本の国境問題ー尖閣・竹島・北方領土」孫崎 享


3. 「エネルギー進化論: 「第4の革命」が日本を変える」飯田 哲也


4. 「同じ時のなかで」スーザン・ソンタグ (再読)


5. 「サルチネス(1巻)」古谷 実





Apr 29, 2012

ローチ/ソンタグで日曜日

土曜に頑張って日曜は一日休みにしたので、自分が関わった番組のOAチェックをした後、軽くジョグり、映画を観た。

ジム・ローチ「オレンジと太陽」
英国と豪州間で行われた児童移民に関する、実話を元にしたフィクション。
人間の尊厳が奪われるということ。それは取り返しがつかないということ。
その中で、「他者」であっても寄り添う事は出来るのだという力強い主張。
(もちろんそれは、他者であり、同化することは出来ないという前提の元で)
よい映画だった。

映画は神保町の岩波ホールでの上映だったので、上映前の時間にすぐ近くの岩波書店へ。

スーザン・ソンタグ「他者の苦痛へのまなざし」を未読だったので購入。
今、読むべき本なのかもね。

紹介文
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現代社会における際だった特徴は、世界中で起こっている悲惨事を目にする機会が無数に存在するということである。戦争やテロなど、残虐な行為の映像はテレビやコンピューターの画面を通して日常茶飯事となった。しかし、それらを見る人々の現実認識はそうしたイメージの連続によってよい方向へ、例えば、戦争反対の方向へと変化するだろうか?
本書は、戦争の現実を歪曲するメディアや紛争を表面的にしか判断しない専門家への鋭い批判であると同時に、現代における写真=映像の有効性を真摯に追求した<写真論>でもある。自らの戦場体験を踏まえつつ論を進める中で、ソンタグは、ゴヤの「戦争の惨禍」からヴァージニア・ウルフ、クリミア戦争からナチの強制収容所やイスラエルとパレスチナ、そして、2001年9月11日のテロまでを呼び出し、写真のもつ価値と限界を検証してゆく。さらに本書は、戦争やテロと人間の本質、同情の意味と限界、さらに良心の責務に関しても熟考を迫る、きわめて現代的な一冊である。
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Apr 22, 2012

タブッキ?タブツキ?

アントニオ・タブツキ「時は老いをいそぐ」を購入。


 以下、帯より。


時間を前に進めるのは、言葉。
言葉を前に進めるのは、時間。
「老い」を進めていくのは、
鼓膜で漉した他者の声。
タブツキはいつものように自分を消して、
透明な耳だけになっている。

ー堀江敏幸


東欧の元諜報部員、国連平和維持軍の被曝した兵士、 ハンガリー動乱で対峙した二人の将軍、古びた建物を駆け抜ける不思議な風の歌……。 ベルリンの壁崩壊以後、黄昏ゆくヨーロッパをさすらう記憶の物語



面白そうだ。







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Apr 9, 2012

近況

『いつだって一期一会(テイクワン) テレビカメラマン 新沼隆朗』

『言語と精神』ノーム・チョムスキー


最近の読書生活。
1冊目は今チョコチョコと一緒に仕事をしているディレクターさんに薦められて買ってみた。
NHKの伝説的カメラマンであったらしい新沼隆朗氏についての文章がまとめられている。
帯には、「事実の中に嘘を見つけ、嘘の中に真実を見つける。そのあまりに美しくかつ緊張感あふれる映像の中に、世界を丸ごと記録しようとしたテレビカメラマン新沼隆朗。テレビ・ジャーナリズムの前線に立つ人たちが、彼の残した仕事を語る」
とある。
「真実」「ジャーナリズム」などの語彙に違和感を感じつつも、いわゆるテレビ・ドキュメンタリーの世界で尊敬されるカメラマンとはどんな人だったのだろうと思って読み始めた。
大津幸四郎の特集は組まれても、新沼隆朗の特集は組まれない。それはテレビ・カメラマンという存在が、映画のカメラマンよりも、もっと匿名な存在としてその仕事をしてきたから、という理由だけなのか。


2冊目は言わずと知れたチョムスキー。チョムスキーの本は大抵難しくて半分ぐらいしかついていけなかったりする(翻訳が読みづらいのが多かったり…)のだけど。たまにこういう固いものを噛み砕く訓練をしておかないと、と購入。
帯には「言語学に革命をもたらした生成文法とその最重要概念〈普遍文法〉について、チョムスキーが一般抜けに解説した名著、待望の新訳!」って書いてある。1章を読み終わって、まだついていけてる。このままでいけばいいが…


全然満足いくほどには読めてないのだが、チョコチョコと購入をしては、チョコチョコと読んでいる。
あと、「東京新聞」を取ろうか悩んでいる。1週間無料試し読み中。1面しか読んでないけど。テレビで朝のニュースも夜のニュースも定期的に見ないので、国内の社会動向にどうしても疎い。世界情勢は何とか週1でnewsweekを読むことでざっくり把握は出来ているが…てことで、金払って新聞を取れば、まあ少しは読むかなとの打算で。ネットニュースって、案外見ても記憶に残ってない気がするのだけど、どうなんだろう。ソーシャルメディアの時代と言われまくってる時に、新聞取ろうかな、ってのは時代に逆らっちゃってるのか。何となく春が来て、新年度って事でって気分もあり。


仕事は、特別に順調でもなく。特別にヤバくもなく。ただ、モーレツ社員とは程遠いスタンスで働こうとしてるので、多分、会社側の期待には(モーレツ社員が欲しいはずだが…)そんなに添えてないかも。まあ、お金も安いので、その辺は、お金の分だけはキッチリやりまっせ的スタンスで今後もいこうとは思うが。今は興味がある分野にいさせてもらってるので、内容的には結構面白くやっている。


最近観た映画、全部DVD。劇場に中々行けない。

アレクサンドル・ソクーロフ「モレク神」
アルノー・デプレシャン「キングス&クイーン」
青山真治「東京公園」
伊丹十三「お葬式」
森田芳光「家族ゲーム」
ヴィム・ヴェンダース「パレルモ・シューティング」
塩田明彦「カナリア」
大根仁「モテキ」




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Feb 26, 2012

久々に

なんとなく深夜にBLOG更新。

近況。

12月からテレビの編集助手っつー仕事を始めて約3ヶ月が経とうとしている。
休みは平均週1日取れれば良い方なので、去年と比べると急に忙しくなった。

映画の編集と、テレビの編集のギャップに戸惑いながら。
自分がこれまでに培ってきた仕事観と、テレビ業界のそれとのギャップに戸惑いながら。
新鮮な面も、クソッタレだなと思う面も両方を感じながら。
まあボチボチとやっていく。


「自分たちの映画を作り続けるためにはどうするか」


これが去年から抱えてきた大きな宿題だが、未だに理想的な答えは見つからず。
生活と制作。この両輪を回していくのは、当然ながらそんなに簡単な事ではないようだ。
誰かに依存せずにこれをやる方法を考える。


走ると疲れる。たまに早歩きになったりしそうになるが、周りの景色を冷静に、しっかり捉えながら、歩いていく。

なーんつって。ウイスキーで乾杯。




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