Jul 28, 2009

演者



各々が自動的に役割を与えられた演者.
関係性の中でロールプレイングゲームを毎日繰り返す.

新人は新人を演じ(「はいっ了解しました!」「ありがとうございます!」)
中堅は中堅を演じ(「あそういうことー」「それは一寸違うんじゃないですかね」)
リーダーはリーダーを演じる(「こうしましょう!」「ここはこうした方が全体最適だよね」)

俺自身について言えば,
「無知で経験も無いが,何も先が見えない中でもやる気と意欲を失わず,黙々と目の前の問題に取り組む」
という「好感度高い新人キャラ」を上手く演じることが求められているのだろう.

生活時間の大半を占めるロールプレイングゲームの中で,
いつしか元のアイデンティティは崩壊し,演者としての自己が本来の自己と区別出来なくなる.
そうなったとき,人は疑問を持たなくなり,「当たり前」というコモンセンスを手に入れ,立派な「組織人」となる.

結構本質じゃね?
会社に入ってすぐ辞める新人が多いって,うちの職場でも良く聞くけど,そういう人が“ダメ”とか“話にならない”とかも良く聞くけどさ.
「適応できない」てのはそれくらい演者とのギャップを強く感じられる自己を育ててきた人だったのかな,とも思う.
ただ,心が弱いだけって言うのは,まあそうかもしんないけど,ちょっと冷たいなーとも思う.

100%,「そんなダメな奴がいたぜ!全くどーしょーもねー!」みたいに言える人は,既にロールを完全に演じられるようになってる人で,それって時間と共に歯車になっただけだよなーとも言えるのではないでしょうか.











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