May 9, 2006

特別講義1 勉学について



さて、今日は「社会人学生」の立場から勉学についての考察をしていきたいと思います。
興味のない学生、また講義の途中で自分には必要ない講義だと思った学生は退席してよろしい。


「社会人学生」って何が本分なのか。

社会人学生の定義ってのもあいまいですが、日常生活は普通の大学生です。
春休みは仕事するので社会人ですが、1ヶ月やそこらで満足な仕事が出来るはずないのでインターンシップみたいなもんでしょう。
となるとやはり社会人学生は社会人より学生です。

学生だから本分は勉学。
では社会人学生にとっての勉学と学生にとっての勉学は同義でしょうか。
これは少し違う気がします。

既に一会社の会社員である身にとっては明らかに将来の仕事に直結しないであろう講義があります。いやむしろ直接的に役立つ講義なんてほとんどないでしょう。

対して学生は就職先が決まっていないものです。簡単のためにここでは内定者を除きましょう。
仕事が決まっていない学生はどんな講義が将来直接役立つのかはよくわからない。
しかし、彼らには「どんな会社にいきたいか」、「どんな分野に興味があるか」を見つけるための勉学という側面があります。これは大きなメリットといっていいでしょう。

この相違点において社会人学生にとっての勉学には、学生の勉学の定義に+αする必要がありそうです。
+α部分は講義以外の勉学です。

それは何か。これは個人がもっているビジョンに大きく依存します。どういう人物になりたいか。
このビジョンがあるかどうかで勉学意欲に決定的な差が出てきます。

私にとって将来の仕事に関するビジョンは、「海外で働く」、「将来的に技術者ではなく管理系の仕事に転向する」というものです。これに必要な基礎知識は間違いなく英語、経済、経営工学などです。
これは講義で学ぶより自学するものです。新聞を読んだり社会生活を送りながら学んだり、本を読むことでしょう。

じゃー講義に出る意味はないんでしょうか?
これは少し違います。講義では体系的に確立されている学問をパッケージとして学ぶことが多く、そこで得たものは「一般常識」という名の「防具」として役に立つと思います。
専門用語を知っているか知らないか、公式名を聞いたことがあるかないかで、人材価値が無意識に判断される場面があります。


これに加えて学生生活で得たいものは、「遊び」と「恋愛」です。
私見では遊び/恋愛上手な人は大抵社会人上手です。
どうみんなで楽しく遊べるかを考えること、どう女の子を喜ばすかを考えることは結局「相手の立場になって物事を考える」という社会人として最重要ともいえる行為に帰結できます。
ここを見落とすと「社会人」としてだけではなく、「人」として味気ないと言われるようになってしまいます。


さて、本日の講義をまとめると

・大学で本格的に学ぶことは自らのビジョンによって決める。それが意欲につながる。
・講義で学ぶ、仕事に直接的実効性のなさそうな学問は社会的「防具」として捉える。
・遊ぶ。恋する。

この3点を意識して生活すればきっと有意義な学生生活を送れるでしょう。

本日は以上。
宿題は各自時間に余裕があれば提出してください。



宿題

「現代社会は情報過多社会といわれているが、このような時代において学生がもつメリットはなんであるか。社会人と比較して考察せよ」











3 comments:

  1. てことは、川上さんは社会人下手ってことですか?

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  2. 宿題の解答
     現代社会は、情報過多社会であり、莫大な量の情報が散在しています.この中から、自分が必要とする情報を探し出し、それが信用できるものかどうかを見極めるには、多くの時間を要します.このことから、社会人に比べて、自由に使うことができる時間が多いことが、学生のメリットであると思う.

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  3. >てことは、川上さんは社会人下手ってことですか?
    プライベートなことなので学生にはお答えできません。
    ただ、私はゴルゴ並のスナイパーであることを忘れないで下さい。

    >宿題
    評価・・・A
    情報の取捨選択、時間といったキーワードが考察されているので、評価はAとします。これに学生という立場が持っている人脈、つまり研究者である教授・助教授が身近におり、わからないことや疑問をいつでも聞けるというメリットまで考察されているとA+がつきました。

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