Nov 10, 2009

腐る哲学



頭が腐っている.
ここのところずっとだ.
これは「うつ」の症状なのか.
単に予想せずにポッカリ空いてしまった人生のブランクによるものか.

東京で,何もせずに生きている.
さとの引越し先で,何もせずに生きている.
インターネットが今日繋がった.

何もしていないから,そりゃ頭がドンドン腐っている.
思考がドンドン鈍くなる.肉体も衰える.

体力がない.とにかく体力がない.動こうにも動けない.
月から金まで,また働けるのか.自信なんてこれっぽちも無い.

全てが宙に浮んでいるようだ.
休みは今月で終わりなんだが,こんなんで「会社員」に戻れるのかしら.

ダメな感じだ.
全くもって,ダメな感じだ.

リンチのエレファントマンを観ながら.
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時間軸の単位を一人の人間が生活の中で通常認識するものよりもかなり長く取って物事を考えると,全ては無価値であるというのが全く正しい.というようなことを考え続けると気が狂いそうになる.時間と空間を分割せずに,要素還元を志向せずに考え続けていると,気が狂いそうになる.連続性という狂気.
連続性という狂気は時に俺の思考を破壊するほどの切実さをもって脳に(心臓に?)迫ってくる.それは精神を破壊する.
連続性から逃れた思想家は歴史上いないのだろうか.
「ある」ということと「ない」ということでは断ち切ることの出来ない連続性の恐怖.生死の問題も重要では無いということがわかる奴はどれ程いるのか.問題は連続性であり永続性だ.そこに意識があるのか,無いのかは重要ではない.

科学は理由を説明することを放棄し,宗教は度々論理を飛躍し,哲学は言葉遊びに興じている.
新しい「枠」が必要だ.科学でも宗教でも哲学でもない何か.

それを尚も哲学と呼ぶのなら,一切は哲学であるといえるのだから,人間は哲学である.
そしてほとんどそんなことを考えることなく生きる生活人は,もはや動物であり,人間ではないだろう.

とする,独り善がりな定義が正しいならば,今の世の中に人間が住むべき場所は無いだろう.

その洋服が,その音楽が,その関係性が,そのライフスタイルが,一体何だって言うんだ?
迫り来る絶望が凝視している.限りなく真実に近い顔をして.











2 comments:

  1. テレビで紹介されていました。

    暗い心

    ものを考えると
    くらいこころに
    夢のようなものがとぼり
    花のようなものがとぼり
    かんがえのすえは輝いてしまう

    八木重吉

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  2. 太田光が言ってたやつだね。

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