Aug 3, 2006

午前2時から6時を有意義に過ごす為に



最近は完全に昼夜逆転生活を営んでいる私です。
こんな生活は学生であり、長期休暇中でなければ有り得ないことです。
不健康な生活ではありますが、それ故の特権もあります。

それは、読書です。

昼間の開放感や喧騒の中で、部屋で独り、ゆっくり腰をすえて本を読むという行為は、時に焦燥感を煽り、本の持つ世界に没頭出来ないという結果を生みます。
小説の世界に入り込みそうな時に、携帯電話が鳴るなどすると一気に現実世界に引き戻されてしまうのです。それは読書家にとって悲劇以外のなにものでもないでしょう。

故に私は、深夜の読書をお勧めします。

読書の時間を持つことは私の人生にとって必要不可欠な事です。ライフワークといっていいでしょう。
まだ22年しか生きていない私ですが、今まで出会った人たちとの会話を考えてみると、本を読む人と読まない人では、その人が提供する話題の持つ奥行きが全く違うものになると考えています。
本を読む人は様々なことを多角的に捉え考えるという能力が自然と鍛えられているのでしょう。そのような人との会話は、私に新しい考え方を発見させてくれます。
それは時にくだらない話題であり、時にアカデミックな知的好奇心に富む話題であるといえます。

自分が知らない世界を知るには、ある分野において最先端の研究をされている方が分かりやすく書いている教養書がお勧めです。
私は3年ほど前に利根川進氏の「私の脳科学講義」を読んで以来、めっきりこの分野の魅力に取り付かれています。

先日、最近ではテレビでもご活躍の茂木健一郎氏の「脳内現象」という本を購入し、読み進めているところです。

脳科学は突き詰めていくと、「人間とは何か」という質問に対する科学の回答を導き出す学問だと言えるのだと思います。是非毛嫌いせず、この分野に興味を持って頂きたいと思います。

ただの娯楽としての読書もいいものです。
それに最も適しているのはやはり小説ではないでしょうか。肩の力を抜いて楽しめる小説は世の中に溢れています。
流行り物で恐縮ですが、最近私が読んでいるのは「ゲド戦記I」です。

映画を観る前に原作を読む行為には賛否両論ありますが、私はその映画の持つ背景を正しくつかむという意味において有効だと考えています。

実用的なスキルアップのためにも読書は多大の貢献をしてくれるでしょう。
2度目の学生生活の中で、正確なデータ処理の重要性を再認識した私は、統計学の基礎を見渡してみようと思い、清水誠氏の「データ分析 はじめの一歩」を購入しました。

工学に携わる者にとって、大量のデータをどのとうに有意味情報とするかは常に必須のスキルであるかと思いますが、案外統計学は軽視されがちな傾向にあるのではないでしょうか。
一読の価値はあると思います。

さて、最後にお勧めしたいのは趣味としての読書です。
誰にでも一つくらい趣味はあるものです。それは単に興味があったり、好きだったりするものでいいと思います。
私の趣味はクラブミュージックをミックスすることですが、どの曲をどう繋いでいくかについて、沖野修也氏の「DJ選曲術」はひとつの明確な形を提示してくれます。

これは選曲のバイブルといっても過言でないかと思います。
意味のある選曲をしたい、ipodをもっと知的に使いたいという方には強くお勧めします。


さて、長々と書いてきましたが、皆様も、夏だ!海だ!キャンプだ!ビールだ!恋だ!などと安直な夏のイメージに支配されているままではそこらのギャル、ギャル男と一緒です。
昼間は夏のイメージ通りでも十分だと思いますが、たまには深夜の読書。

お勧めします。











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