Apr 29, 2012

ローチ/ソンタグで日曜日

土曜に頑張って日曜は一日休みにしたので、自分が関わった番組のOAチェックをした後、軽くジョグり、映画を観た。

ジム・ローチ「オレンジと太陽」
英国と豪州間で行われた児童移民に関する、実話を元にしたフィクション。
人間の尊厳が奪われるということ。それは取り返しがつかないということ。
その中で、「他者」であっても寄り添う事は出来るのだという力強い主張。
(もちろんそれは、他者であり、同化することは出来ないという前提の元で)
よい映画だった。

映画は神保町の岩波ホールでの上映だったので、上映前の時間にすぐ近くの岩波書店へ。

スーザン・ソンタグ「他者の苦痛へのまなざし」を未読だったので購入。
今、読むべき本なのかもね。

紹介文
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現代社会における際だった特徴は、世界中で起こっている悲惨事を目にする機会が無数に存在するということである。戦争やテロなど、残虐な行為の映像はテレビやコンピューターの画面を通して日常茶飯事となった。しかし、それらを見る人々の現実認識はそうしたイメージの連続によってよい方向へ、例えば、戦争反対の方向へと変化するだろうか?
本書は、戦争の現実を歪曲するメディアや紛争を表面的にしか判断しない専門家への鋭い批判であると同時に、現代における写真=映像の有効性を真摯に追求した<写真論>でもある。自らの戦場体験を踏まえつつ論を進める中で、ソンタグは、ゴヤの「戦争の惨禍」からヴァージニア・ウルフ、クリミア戦争からナチの強制収容所やイスラエルとパレスチナ、そして、2001年9月11日のテロまでを呼び出し、写真のもつ価値と限界を検証してゆく。さらに本書は、戦争やテロと人間の本質、同情の意味と限界、さらに良心の責務に関しても熟考を迫る、きわめて現代的な一冊である。
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