Nov 21, 2006

理系と文系という,現代の幻想



理系と文系なんて概念は,とっくに通用しない世の中だ.

「オレは文系だから,数学とかパソコンはちょっと」
なんて言ってる輩は,全くどーしようもなく認識不足だ.世の中のニュースの大半は技術がらみ.要するに物理も数学もパソコンもわからない人たちは,「今,世の中で何が起こっているのか」を全く理解できないだろう.ニュースを聞き流し,のほほんとわかったふりをするだけだ.

「オレは理系,エンジニアだから経済,歴史,ましてや哲学なんてわからんよ」
なんて言ってる輩もまた,どーしようもなく認識不足だ.自分の技術屋としての仕事の意義,社会的位置付けを全く理解出来ないまま,盲目的に実験データと格闘する虚無的人生だ.

要するに現代人には,「文系」「理系」の垣根を越えて,トータルでものを見る力が必須のスキルなのである.

とまあ,こんな議論はもう4年前くらいから友人達とかわしてきた訳で,もうそんな認識当たり前中の当たり前なのだが,全くもってこんなことをわかっていない学生,教授が大半をしめる,工業大学というのは,その存在自体,社会的ではない気がしている.

「想像力」が足りない.

考えて,考えて,考え抜くことを当たり前にしなければならない.
教養だ.リベラルアーツ抜きにして,若者の知的好奇心は刺激できないだろう.











No comments:

Post a Comment